STORY
オットー・アンダーソン。町内イチの嫌われ者で、いつもご機嫌斜め。曲がったことが大っ嫌いで、近所を毎日パトロール。ゴミの出し方、駐車の仕方、ルールを守らない人には説教三昧、挨拶をされても仏頂面、野良猫には八つ当たり、なんとも面倒で近寄りがたい…
そんな彼が人知れず抱えていた孤独。最愛の妻に先立たれ、仕事もなくしたオットーは、自らの人生にピリオドを打とうとするが、向かいの家に引っ越してきた家族にタイミング悪く邪魔をされる。それも、一度だけでなく二度も、三度も。“世間知らずだが、とにかく陽気で人懐っこく、超お節介なメキシコ出身の奥さんマリソルは、オットーとはまるで真逆な性格。突然訪ねてきては手料理を押し付けてきたり、小さい娘たちの子守や苦手な運転をオットーに平気で頼んできたりする。この迷惑一家の出現により “自ら人生を諦めようとしていた男”の人生は変化していく──。
STAFF
マーク・フォースター監督が
『幸せなひとりぼっち』ハリウッドでリメイク!
原作はスウェーデンの人気作家フレドリック・バックマンによる世界的ベストセラー小説「幸せなひとりぼっち」。同タイトルで2015年にスウェーデンで映画化されると5ヶ月を超える大ロングランに。その勢いは海外へも拡がり、2017年の米アカデミー賞®では外国語映画賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。『プーと大人になった僕』や『ネバーランド』、『君のためなら千回でも』など感動のヒューマンドラマを数々手掛けてきたマーク・フォースター監督がハリウッドでリメイク。脚本は『ネバーランド』と『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』でともにアカデミー賞®脚色賞にノミネートされたデヴィッド・マギー。
監督/エグゼクティヴ・プロデューサー
マーク・フォースター
1969年11月30日、ドイツ生まれ。スイスで成長し、1990年に渡米後、ニューヨーク大学で映画を学ぶ。ハル・ベリーが主演しアカデミー賞主演女優賞を受賞した『チョコレート』(2001)や、ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレットが出演し、アカデミー賞®7部門、ゴールデングローブ賞5部門、英国アカデミー賞(BAFTA)11部門にノミネートされた『ネバーランド』(2004)などを手掛けた。ユアン・マクレガー主演の『プーと大人になった僕』(2018)も高く評価された。
その他にも、感動的なドラマ『君のためなら千回でも』(2007)は、アカデミー賞®、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞にノミネートされた。ウィル・フェレル主演の想像力あふれるコメディ『主人公は僕だった』(2006)は2006年トロント国際映画祭で上映され、評論家や観客から絶賛を受け、フェレルはゴールデングローブ賞にノミネートされている。
脚本
デヴィッド・マギー
1962年生まれ、アメリカ/ミシガン州フリント出身。
映画、演劇、テレビなどのエンタテインメント業界で20年以上にわたり活躍するベテラン脚本家。2004年、マーク・フォースター監督、ジョニー・デップ主演の『ネバーランド』は、脚色賞を含むアカデミー賞7部門にノミネート。この脚本でマギーは、英国アカデミー賞やゴールデングローブ賞にもノミネートされ、数多くの批評家賞や称賛を受けた。
2012年には、高い評価を得ているヤン・マーテルの小説「ライフ・オブ・パイ」を、アン・リー監督のために脚色。映画化された『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』は、脚色賞を含むアカデミー賞11部門にノミネートされ、マギーは2度目のアカデミー賞ノミネートとなったほか、英国アカデミー賞、WGA、USCなどの権威ある賞にもノミネートされた。同年、UCLAの年間最優秀脚本家賞も受賞している。
プロデューサー
リタ・ウィルソン
1956年10月26日、アメリカ/カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。ギリシャ生まれのブルガリア人の父と、ギリシャ移民の母を持つ。女優、プロデューサー、シンガーソングライターとしてマルチな才能を発揮している。1970年代から女優として様々な作品に出演。トム・ハンクス主演のTVコメディ“Bosom Buddies” (1981)にゲスト出演、その後トム主演のコメディ映画『ピース・フォース』(1985)でも共演。1988年にトムと結婚し、二人の間にはチェットと本作でオットーの若い頃を演じたトルーマンという息子がいる。
歌手としても活動し、『オットーという男』の挿入歌 “Til You’re Home”を、グラミー賞にノミネートされたコロンビア人の歌手セバスチャン・ヤトラとデュエットし、切ない思いを歌い上げている。この歌は、ハリウッドメディア音楽賞のベストソングにノミネートされた。